つがいの歯車

「命綱なし、これが私のサーカス」

理由(わけ)あって２年ぶりの作品。”ほぼ”フル・アルバムが完成。

’09年から活動を開始したヴォーカル”もも”(19)とアコーディオン”小春”(23)の姉妹ユニット。
日 本のわびさび～ロシアの哀愁～東欧の無国籍感～フランスのエスプリ～イギリスの労働者階級魂などをミックスした旋律と、失望と失意、そしてちょっとの希望 が込もった歌詞・・・それらが全部混じり合って、我々が心のどこかで待ちわびていた歪（いびつ）でヒリヒリする音に纏まる・・・それがチャラン・ポ・ラン タン。
過去にはPINK FLOYDのデイビッド・ギルモアからのセッションの誘いを「なんか難しそうな曲だから…」と断るなど（そりゃ難しいだろ）、実績と反比例するスケール感と図太さだけは世界規模。
「理解できない奴は出てけ！」という聴く者を突っぱねる攻撃性と、 「わたしの音楽を愛して！」という寂しがり屋な一面の相反する感情が交差し、聴き手は混乱必至。国民総マゾステヒックなこの時代にマッチした彼女たちは1度聴くと離れられません！